ツイッターで呟いたAブロックの感想です。一部変更あり。ネタバレは極力避けていますが結末に触れるものもあります、ご注意ください。
9/29、A05の感想に追記しました。仕込みネタに言及してますので、未読の方はご注意ください。
9/29、A05の感想に追記しました。仕込みネタに言及してますので、未読の方はご注意ください。
【A01/弟】
練習、は最初はきっと本音だったのだろうけれど、次第にデートの口実になっていたのでしょうね。たがいに予防線を張りあってる関係をぶち壊しに行く美緒さん、ほわほわして見えるけど強い女の子ですね。しっかし洋司先輩存在感あるなー。「妹を手にいれたくば俺の屍を越えていけ」とか言っちゃうんだぜ、きっと。
【A02/碧の空】
視覚という一番逃げにくいところから、ここは違う、おまえの世界ではないと突き付けられ続けるのは想像してみるとすごくつらい。忘れるよ、の言葉がずんと重みを持って響きます。代償にはなりえない贈り物の存在が切ないなあ。ここは違う、帰りたい、という思いがエデンへの気持ちにもブレーキをかけちゃうんでしょうね。主人公にとっての幸せな結末がどこにあるかわからないけれど、いつか「馬鹿だなあ」を心の底からの笑顔で言えるようになってほしい。
【A03/光り輝く風景】
夢は総天然色で見るほう、文月です。……ババア……!(笑)茶色の髪が鮮やかに目に飛び込んできたのは本人も意識しないアンテナがピピッと立っちゃってたんでしょうねえ。恋は世界を輝かせる、それはいつの時代も変わらない真実ですね。リア充ばんざい。
【A04/愛に逢いに】
すごーく素敵な話でした。女の子はいくつになっても女の子の部分を持ってるんだよねえ。「年を取ったおばあちゃん」と「一家の父親役」が「女性」へと変貌する描写の鮮やかなこと。そして翔太君のキザっぷりが素晴らしい! 大学進学で主人公の街に来るとかないかしら!
【A05/洗濯参景 -十和と千早-】
ちはやさんだから神代もきかぬの唐紅色なんですねー。こういう仕掛けは楽しいなあ。彼氏なら楽しい、お金にスマートで生活感に乏しい男も、旦那になるとあっちゃあいろいろ障りがあるわけで。教育がんばれ千早さん。
(9/29追記:「ちはや」ぶる神代もきかず竜田川唐紅に水くくる「とは」、在原業平――てことで千早さんと十和さんとお貴族様な在原さん、奈良のブランド、なるほどなるほど~! こういう仕込みに気づけると楽しいしちょっと優越感ありますね。奈良が業平くんゆかりの地とは調べて初めて知りました。落語の「千早ぶる」も知っとくと締めの文句にもニヤリとできます。)
【A06/俺と彼女の模範解答】
ワインに代われというところでぷっと吹きました。愛が駄々もれですよ!ショッキングピンクは小夜子さんの照れ隠しに一票。なにかと小難しく思考を飛ばしがちな小夜子さんにとって主人公は現実としっかり結び付けてくれる碇のような存在なのかなと思いました。おしあわせに!
【A07/色覚研究所奇譚】
お嬢さんの心境を読みとれたかいまいち自信がないのですが、自分を連れて逃げてもくれない男との時間は結婚前のひとときのお楽しみと割り切ってしまっていたのかなぁ。お嬢さんとの恋仲云々から実は主人公の妄想だったら怖いな。ラストは皮肉なめでたしめでたし、でしょうか。
【A08/歌う青と芽吹く緑】
邑、邦、奴婢。舞台は弥生~古墳時代ごろでしょうか。樹公さまったらけなげでかわいくてキュンキュンします。容姿はいくつくらいなのかな、十代半ばくらいだと個人的に美味しいな。シリアスなお話なのにこんな感想でごめんなさい。一枚の絵にしたいような物語でした。
【A09/蜜色のアトリエ】
直接的な描写はあまりないのになんでしょうこのむせかえるような色気は。話の半分を消費して語られるシロワの絵を描く工程に圧倒的な説得力を感じました。短く触れられる戦女神の物語ももったいないくらいに濃密。あなた(おまえ)の色を作れないかたちを描けない――なんて熱烈な告白でしょうか!
【A10/言祝ぎ】
作者さんの中ではしっかり設定がある長い物語の1エピソードという印象のお話でした。有能な男が年下の奥さんにデレデレっていいよね!主人公の目には子供のように見えていた琴香が桃色の乙女になる場面にほんのりとした優しい色気を感じます。
【A11/月影に色ふ】
なんとなく昭和の匂いのする、大人の男性が甘酸っぱかった過去を思い出して書いているような雰囲気のお話でした。第二次性徴を迎えた幼馴染の身体の変化にドキドキするとか、そこはかとなくエロティックな描写がなんともこそばゆいです。
【A12/花びら一つ、あなたに】
なんとも不思議な、哀しいお話。語り手である「私」は暗い洞窟に咲く花の化身でしょうか。ほんの少しの可能性と言いながら、花弁にすべての力をのせて、悲しい王子をどうにかして救ってやるのではないかと信じたくなります。だからこその「楽しい夢」だと。
練習、は最初はきっと本音だったのだろうけれど、次第にデートの口実になっていたのでしょうね。たがいに予防線を張りあってる関係をぶち壊しに行く美緒さん、ほわほわして見えるけど強い女の子ですね。しっかし洋司先輩存在感あるなー。「妹を手にいれたくば俺の屍を越えていけ」とか言っちゃうんだぜ、きっと。
【A02/碧の空】
視覚という一番逃げにくいところから、ここは違う、おまえの世界ではないと突き付けられ続けるのは想像してみるとすごくつらい。忘れるよ、の言葉がずんと重みを持って響きます。代償にはなりえない贈り物の存在が切ないなあ。ここは違う、帰りたい、という思いがエデンへの気持ちにもブレーキをかけちゃうんでしょうね。主人公にとっての幸せな結末がどこにあるかわからないけれど、いつか「馬鹿だなあ」を心の底からの笑顔で言えるようになってほしい。
【A03/光り輝く風景】
夢は総天然色で見るほう、文月です。……ババア……!(笑)茶色の髪が鮮やかに目に飛び込んできたのは本人も意識しないアンテナがピピッと立っちゃってたんでしょうねえ。恋は世界を輝かせる、それはいつの時代も変わらない真実ですね。リア充ばんざい。
【A04/愛に逢いに】
すごーく素敵な話でした。女の子はいくつになっても女の子の部分を持ってるんだよねえ。「年を取ったおばあちゃん」と「一家の父親役」が「女性」へと変貌する描写の鮮やかなこと。そして翔太君のキザっぷりが素晴らしい! 大学進学で主人公の街に来るとかないかしら!
【A05/洗濯参景 -十和と千早-】
ちはやさんだから神代もきかぬの唐紅色なんですねー。こういう仕掛けは楽しいなあ。彼氏なら楽しい、お金にスマートで生活感に乏しい男も、旦那になるとあっちゃあいろいろ障りがあるわけで。教育がんばれ千早さん。
(9/29追記:「ちはや」ぶる神代もきかず竜田川唐紅に水くくる「とは」、在原業平――てことで千早さんと十和さんとお貴族様な在原さん、奈良のブランド、なるほどなるほど~! こういう仕込みに気づけると楽しいしちょっと優越感ありますね。奈良が業平くんゆかりの地とは調べて初めて知りました。落語の「千早ぶる」も知っとくと締めの文句にもニヤリとできます。)
【A06/俺と彼女の模範解答】
ワインに代われというところでぷっと吹きました。愛が駄々もれですよ!ショッキングピンクは小夜子さんの照れ隠しに一票。なにかと小難しく思考を飛ばしがちな小夜子さんにとって主人公は現実としっかり結び付けてくれる碇のような存在なのかなと思いました。おしあわせに!
【A07/色覚研究所奇譚】
お嬢さんの心境を読みとれたかいまいち自信がないのですが、自分を連れて逃げてもくれない男との時間は結婚前のひとときのお楽しみと割り切ってしまっていたのかなぁ。お嬢さんとの恋仲云々から実は主人公の妄想だったら怖いな。ラストは皮肉なめでたしめでたし、でしょうか。
【A08/歌う青と芽吹く緑】
邑、邦、奴婢。舞台は弥生~古墳時代ごろでしょうか。樹公さまったらけなげでかわいくてキュンキュンします。容姿はいくつくらいなのかな、十代半ばくらいだと個人的に美味しいな。シリアスなお話なのにこんな感想でごめんなさい。一枚の絵にしたいような物語でした。
【A09/蜜色のアトリエ】
直接的な描写はあまりないのになんでしょうこのむせかえるような色気は。話の半分を消費して語られるシロワの絵を描く工程に圧倒的な説得力を感じました。短く触れられる戦女神の物語ももったいないくらいに濃密。あなた(おまえ)の色を作れないかたちを描けない――なんて熱烈な告白でしょうか!
【A10/言祝ぎ】
作者さんの中ではしっかり設定がある長い物語の1エピソードという印象のお話でした。有能な男が年下の奥さんにデレデレっていいよね!主人公の目には子供のように見えていた琴香が桃色の乙女になる場面にほんのりとした優しい色気を感じます。
【A11/月影に色ふ】
なんとなく昭和の匂いのする、大人の男性が甘酸っぱかった過去を思い出して書いているような雰囲気のお話でした。第二次性徴を迎えた幼馴染の身体の変化にドキドキするとか、そこはかとなくエロティックな描写がなんともこそばゆいです。
【A12/花びら一つ、あなたに】
なんとも不思議な、哀しいお話。語り手である「私」は暗い洞窟に咲く花の化身でしょうか。ほんの少しの可能性と言いながら、花弁にすべての力をのせて、悲しい王子をどうにかして救ってやるのではないかと信じたくなります。だからこその「楽しい夢」だと。
- 関連記事
-
- 覆面作家企画5 Bブロック感想 (2011/09/26)
- 覆面作家企画5 Aブロック感想 (2011/09/20)
- 覆面作家企画5 Gブロック感想 (2011/09/20)